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加工可能な素材

スペックとして加工範囲は「86x55x26mm」と明記されていますが、これはスピンドルの移動範囲と一致しますので、素材のサイズとしては若干小さくした方が無難です。

特に高さに関しては、素材を貫通するような加工を行う場合はテーブルと素材の間に捨て板を挟む必要がありますのでその分の厚さ(3~5mmくらい)だけ加工範囲が狭くなります*1

材質に関しては、スピンドルモーターが非力ですので柔らかい素材*2が対象になります。

公式では以下の材料が紹介されています。それぞれ一長一短ですので、目的に合わせて選ぶ必要があります。

  • ケミカルウッド
  • サンモジュール
  • アクリル
  • モデリングワックス
  • バルサ
  • 朴(ほう・ほお)
  • 発泡材(スタイロフォーム(XPS)など)

ケミカルウッド

???

サンモジュール

公式でも販売しているだけあって加工のしやすさは良いし、帯電防止されているものは掃除も楽です。ただ、コストが割高なのがネックです。

公式のオンラインショップで販売されているグレードは「MS(材料密度0.45)」と「TW-E(材料密度0.75)」。それぞれ色が違います(MSが色が暗い方)。

ちなみにサンモジュールは三洋化成工業の商標。

Material01.jpg

アクリル

???

Material02.jpg

モデリングワックス

カット販売されているものは少々高いですが、溶かして再利用できるのがメリットです。リンクメモにある「田木屋商店」で端材を500円/kgで扱っていますので、再利用工程を構築すればかなり安く浮くと思います。

ただし削りカスを軸が巻き込むと溶けて固まり、動作不良を起こすのでメンテに気を使う必要があります。

Material03.jpg

切削後の仕上げとしては400~1000番くらいのスポンジヤスリで磨いてから、仕上げにストッキングを使用するときれいになります。

バルサ

公式で明記されている素材の中で一番軟らかいものになります。軟らかいので切削速度は一番速いですが、その分だけ切削面が粗くなる、両面テープが強すぎると粘着面に持ってかれるなどデメリットがありますので、案外扱いが難しいかもしれません。

朴(ほう・ほお)

???

発泡材(スタイロフォーム(XPS)など)

価格もそれなりに安価で柔らかいし、切断・接着もしやすいので取りまわしは楽だと思います。ただ材料の特性上、切削面に小さい穴があく(ザラザラになりやすい)のと脆すぎるのがネックです。

ちなみにスタイロフォームはダウ化工の商標。あと防音材としての効果は賛否両論ありますが実際のところどうなんでしょう?

公式以外の素材

公式で紹介されているもの以外で実際に試した素材です。

  • フォーレックス
  • カット基板
  • ポリパテ

フォーレックス(Forex)

フォーレックスはアクリルサンデー株式会社が販売している低発泡塩ビ板です。カッターで切れるくらいの軟らかさです。自分が試したのは「型番:E-7001白、サイズ200x300x5mm」です。

商品に貼ってあったシールには比重0.5*3とありましたので、「サンモジュールMS*4」と近い設定で切削可能です。

発泡系の素材なので切削面はあまり滑らかにはなりませんので、主にテスト加工で使用しています。

カット基板

電子回路などを作成するのに使用する生基板です。一般的には薬品で溶かして使用することが多いですが、iModelaで剥離することでパターンを形成することが可能になります。

紙フェノールのものが使用できます。

WINSTER PCB for iModelaというソフトウェアを使用するとガーバーデータから自動切削できるようになります。なお、マニュアルでは「スプリントダッシュモーター」と「超硬カッター*5」の使用が推奨されています。あと、本体の基板部用に防塵シートも同梱されており、銅箔の粉塵でショートしないように配慮されています(実際に切削すると紙フェノールの粉塵の方が多いですが)。

Material04.jpg

ポリパテ

ポリパテは硬すぎてカッターの消耗(磨耗)が激しいようです。

切削条件

iModela CreatorとMODELA Player 4の切削条件を見ると一部値が異なっているものがありますので、色々試して自分で最適化すれば切削時間の短縮につながると思います。

ただし詰めすぎるとモーターの寿命が短くなったりカッターが折れたりするのでご注意ください。

参考までに両アプリのデフォルト値を記載しておきます。

iModela Creator

※素材の厚さ設定5mm、使用カッターφ1mmストレート

以下は素材に関わらず一定の値です。

  • 送り速度(XY)(荒削り/仕上げ)(mm/min):240/240(=4mm/sec)
  • 進入速度(Z)(荒削り/仕上げ)(mm/min):60/60(=1mm/sec)
  • 回転数(rpm):6000
素材切り込み量(荒削り)(mm)切り込み量(仕上げ)(mm)
アクリル0.050.10
モデリングワックス0.050.10
サンモジュールTW0.030.13
サンモジュールMS0.030.17
0.100.10
サンモジュールSS0.700.70
発泡材0.800.70
バルサ1.000.80

MODELA Player4

※使用カッターφ1mmストレート

以下は素材に関わらず一定の値です。

  • 回転数(rpm):6000rpm
  • 切り込み量(仕上げ)(mm):0.1(※荒削りの仕上げ代の値に依存(一致)する)
素材XY速度(荒削り)(mm/sec)Z速度(荒削り)(mm/sec)切り込み量(荒削り)(mm)XY速度(仕上げ)(mm/sec)Z速度(仕上げ)(mm/sec)
アクリル410.0542
430.1043
ケミカルウッド(硬)430.2033
ケミカルウッド(軟)430.2043
モデリングワックス430.4043
サンモジュールSS430.7043
発泡材430.8043
バルサ431.0043

*1 テーブルを捨て板替わりすれば気にしなくてもいいかもしれませんが…
*2 乱暴な言い方をすると「爪で痕がつけられる程度」の柔らかさ
*3 厚さ5mmと10mmの設定で、厚さ1~3mmでは0.7。「参考ページ
*4 密度0.45g/cm^3
*5 スチールの安物を使用したら折れました。

添付ファイル: fileMaterial04.jpg 1116件 [詳細] fileMaterial03.jpg 1260件 [詳細] fileMaterial02.jpg 1115件 [詳細] fileMaterial01.jpg 1117件 [詳細]

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Last-modified: 2014-02-16 (日) 09:59:22 (1133d)